大腸ガンの転移では、まず、手術を行うことで、
完全にガンを切除できるかを見極めます。
1つの臓器のみだと、通常、手術が行われます。

しかし、2つ以上の臓器に及んでいても、
切除できると判断された場合、手術を行う場合もあります。
大腸ガンの転移では、手術を行うことで、
寿命を延ばすことができると考えられています。

もし、手術によっても完全に切除できないなどの場合、
抗がん剤を使った化学療法、放射線治療などになります。
抗がん剤によって、生存期間が延びているケースも増えています。

大腸ガンの転移では、いくつかの種類があります。
例えば、肝転移や肺転移、さらに脳転移や
骨転移などがあげられます。

肝臓に及ぶケースが最も多いとされています。
切除して治せるか、切除した後も通常の生活が
できるかなどが検討されますが、手術ですべて
切除できた場合、およそ半数が治るともいわれています。

そして、手術が無理な場合は、抗がん剤の投与が行われます。
点滴や飲み薬が一般的です。

一方、次に多いのが肺です。
肺も肝臓と同様、すべて切除できれば、
半数近くの人が完治する可能性を秘めています。

さらに、腹膜播種は、お腹の中に種をまくような感じで
散らばって広がった状態です。
いったん散らばると、すべて手術で切除することが
困難になり、抗がん剤による化学治療が一般的です。

また、脳に及ぶと、麻痺やふらつき、言語障害、
視覚障害、けいれんなどの症状が現れます。
骨も治療が難しく、骨が溶けて破壊され、骨折しやすくなったり、
しびれや麻痺、痛みなどの症状が出てきます。