胃ガンのガイドラインは、誰にでも病気に関する
情報を共有することのできるものとして作成さ
れたものです。
2001年に開かれた『日本胃ガン学会総会』で取り
まとめられました。

医療関係者のみならず、胃ガンのガイドラインは
一般の方でも目にすることができ、症状と治療
について、病気の進行度合いに応じた概略をま
とめた指針となっています。

最適な治療法について説明されていますので、
日本全国の病院において治療が違うものになっ
てはならないということが求められることにな
ります。

まとめられている内容に沿って治療計画が立て
られることによって、患者さんの安全面も確保
されますし、治療が成功にいたる確率も上がる
ことが期待されます。
治癒につながらない治療といったことも排除す
ることができ、不必要な治療費や労力も抑える
ことができます。

そして何より大きいのは、病院側と患者さんと
の間で、病気の状態と治療の方針に関する知識
を共有することができるということです。
まさに「開かれた医療」を実現させるというこ
とに寄与しているのです。

実際に病気であることがわかった場合には、そ
の診断内容にもとづいて、病状に適している治
療方法を決めることになります。
治療方針は、胃ガンのガイドラインを前提として
つくりあげるものですが、あくまでも一般的な
ものでもあります。

個別のケースにおいて異なる治療方法が必要と
される場合には、医師の先生が治療の必要性に
ついてしっかり説明し、患者さんに理解しても
らわなければなりません。