胃ガン末期になると完治することを望みにくくなり、
余命を延長したり痛みを緩和させたりする治療
が施されます。
食欲不振になり食事の量が減ってしまう患者もいて、
生存率はとても低くなります。

全身の倦怠感だけでなく、吐血や嘔吐の症状が出ます。
胃ガン末期になると他の部位への転移が進んでしまい、
肝臓やリンパ節がその代表として挙げられます。

それ以外にも腹膜播腫を発症すると腹水がたまってしまい、
呼吸が苦しくなります。
手術や内視鏡治療により病変を切除して完治させる
ことができる早期とは異なり、部分的な切除によって
症状をコントロールすることができません。

そのため、全身に効果を及ぼすことができる抗がん剤
による化学療法が行われます。
化学療法は血液を通じて抗がん剤の効果を各部位に
働きますので非常に有効です。

抗がん剤を使用することにより腫瘍がなくなり完治する
ものではありませんが、延命することができます。
しかし副作用によって苦痛を感じることが多くなりますので、
その長所や短所をよく相談して治療に臨む必要があります。

胃ガン末期の痛みに対してモルヒネなどの鎮痛剤を使用する
こともしばしばあります。
痛みで苦しみながら余命を過ごすよりも、少しでも快適に
過ごすことができたほうが良いですね。

病状とその進行具合をよく理解してどのような治療を
するべきなのか、また完治させることが困難な場合は
余命をどのように過ごすかを優先して考えることが大切です。